「床がめくれてるだけ…じゃなかった!実家リフォームで発覚した“家の中の危険地帯”」
1.はじめに:何気ない“床のめくれ”がきっかけで
「ちょっと床がめくれてきてて危ないから、実家のキッチンだけリフォームしてほしい」
そんな一言から始まった、今回のリフォーム事例。
実はこの“めくれた床”の下には、私たちが想像していた以上の問題が隠れていました。
2.床のリフォームがきっかけでわかった「本当の問題」
当初のご依頼内容は、「古くなってめくれてきたキッチンの床材を直したい」というものでした。
現場を訪れたスタッフが確認すると、たしかにフローリングがめくれており、
段差になっていて、つまずいたら転倒の危険もありそうな状態。
「これは早めに直しておいたほうがいいですね」という話になり、まずは床材を一部剥がしてみると…
中から出てきたのは、想像以上に深刻な“木材の腐食”
見た目にはわからなかった床下の木材が、ところどころ黒ずみ、もろく崩れるような状態になっていたのです。
3.原因は「見えないところ」で進行していた水のトラブル

では、なぜこんなにも木が傷んでいたのか。
原因を調べていくと、“水道”の問題が浮かび上がってきました。
実はこのご家庭、水道は市の水道だと思っていたそうなのですが、
調査の結果、実際には井戸水が混ざっており、水道管の劣化や漏れが起きていたことがわかったのです。
井戸水を使用していたことによる水質の影響や、気づかないうちにじわじわと漏れ出す水。
これが床下に染み込み、木材を腐らせ、家の構造を静かに蝕んでいたというわけです。
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4.フローリングを剥がしてみないとわからない「床下の真実」
多くの方が勘違いしてしまうのですが、
「床がめくれている」というのは単なる“劣化”ではなく、家からの“異常のサイン”であることが非常に多いのです。
今回のように、実際に床をめくってみてはじめて
・木が腐っていた
・断熱材が湿っていた
・シロアリが出てきた
といった深刻なトラブルが見つかることもあります。
「見えている部分」だけを直すのでは不十分で、
床下、壁の裏、水道管の状態など、“見えないところ”にこそ注意が必要です。
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5.水圧が弱い?それ、水漏れのサインかもしれません
今回の事例のように、水道の劣化や水漏れが腐食を招くことはよくありますが、実は普段の生活の中にも気づける“サイン”があります。
たとえばこんなことはありませんか?
- 最近、水圧が弱くなった気がする
- 水の出が悪い日がある
- 床がなんとなくペタペタする
- 謎のカビ臭さがある
こうした症状がある場合は、給水管や排水管のトラブルの可能性があります。
そのまま放っておくと、漏水 → 木の腐食 → シロアリ被害といった深刻なトラブルにつながっていきます。
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6.シロアリと木の腐食は「セット」でやってくる
床下や壁の木材が湿っている状態が続くと、そこに待っているのは「シロアリ被害」です。
シロアリは湿気を好み、暗くてジメジメした場所に集まります。
今回のように床下に水が染み出していた場合、知らない間にシロアリが入り込んでしまう可能性が非常に高いのです。
一度シロアリに木材を食われてしまうと、柱や土台の耐久性が落ち、地震の際に倒壊するリスクすら出てきます。
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7.だからこそ「定期メンテナンス」が家を守る
今回のような事態を防ぐために、私たちが強くおすすめしたいのが、定期的なメンテナンスです。
たとえば、こんなメンテナンスを行うことで
大きなトラブルを未然に防ぐことができます:
- 年に一度の排水管洗浄
- 床下の湿気チェック
- 水道管の漏れ確認
- 木材の劣化状況の確認
特に排水管の洗浄は、汚れを落とすだけでなく、
水の流れ方や水圧の変化を通じて、異常の早期発見にもつながります。
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8.まとめ:「気になったらすぐ行動」が一番の予防策
今回の事例は「たかが床のめくれ」と思っていたことが、
実は家の構造に関わる大問題だった…というものでした。
日常の小さな異変こそが、家からの“助けてサイン”です。
「まあ大丈夫だろう」と放置せず、ぜひ気づいた時点でご相談いただけたらと思います。
早期発見・早期対応をすることで、結果的にリフォームの費用も抑えられ、
なにより大切なご家族の安全を守ることにつながります。
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9.お問い合わせ・ご相談はこちらから
「床が気になる」「最近水圧が弱い気がする」
「ちょっと床下を見てほしい」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。
私たちは、見えない部分の点検・診断から
必要最小限の工事提案まで、一つひとつ丁寧に対応させていただいています。
どんな小さなことでも、ぜひご連絡ください。